文明の十字路 トルコ紀行
グランドバザール
グランドバザールはコンスタンチノープルを征服したメフメト二世が1461年、商人達に安全かつ秩序ある商いの場を与えようと建設したのが始まりである。スレイマン一世が拡張し、今の姿になったのは一八世紀初めである。
グランドバザールは屋根で覆われた30、702平方メートル(東京ドームは46,775平方メートル)、と周辺の商店やビルも含めてグランドバザールと総称するそうである。
屋根で覆われた部分には大小18の門が有り、内部は大小65本の通りが縦横に走り、およそ4,000にのぼる商店が有る。そして、19時には全ての門が閉じられる。
ガラタ橋からグランドバザールに向かったがこの日は日曜日であいにくとグランドバザールは休日で有った。ガイドのベルマさんは周辺に開いている店が有るので案内すると云って石畳の路地に入ったがどの商店も閉店していた。
彼女が知り合いの店に連絡を取ったのかバザールの門の脇にある商店が一軒だけ店を開けていた。ツアーの女性達が買い物をしている間、近くを散策して見たがどの路地にも小さな店がびっしりと建ち並び迷路の様であった。
バザールが休日で周辺の店も一軒しか開いていなかったのでツアーの予定に入っていない繁華街で一時間半の自由行動となった。
日本に留学していた時、東京で暮らしていたベルマさんは案内する繁華街は東京の銀座の様な所と話していたが、どちらかと云うと新宿の様な感じの繁華街であった。
車両通行禁止の広い通りは若いカップルと家族連れでごった返していた。陶器の絵皿を求めて商店街を一キロほど歩いたが土産物を売る店はなく、途中で引き返したが商店街はまだまだ先に続いていた。
集合時間にはまだ早かったが指定されたホテルに戻り、ホテルの喫茶店に入ったが喫煙席は満席、ロビーのソファも満席、しかたなくホテル内の土産物店に入り眺めているとカッパドキアで買った小さなショルダーバッグと同じ物があった。値札を見ると驚いた事に何と二倍の値札が付いていた。
お土産は地方の特産品として売っている所で買うのが賢明のようである。