文明の十字路 トルコ紀行
帰 路
イスタンブールを出発して最後の宿は再びイスタンブールである。これまで宿泊したホテルは全て五つ星のホテルであったが所詮、トルコの田舎のホテルであった。さすがに大都会イスタンブールのホテルは五つ星のホテルの名に恥じない設備の整った立派なホテルであった。
時間が有ればトルコ最後の夜をホテルのバーでくつろぎたい気分であったがベリーダンスを見学した後でもあり既に11時近かった。翌朝は6時起床7時出発、部屋に入り早速、荷物を整理しシャワーを浴びて早々に就寝した。
翌朝、空港に着き搭乗手続きのカウンターに行きスーツケースを計量器に乗せると、窓口の女性がフランス語で何やら捲し立てているがさっぱり解らずガイドのベルマさんを呼んで聞いてみるとスーツケースの重量が2キロオーバーしているので手荷物に移すか追加料金を払えとの事であった。
フランス航空はスーツケースの重量制限に厳しい事を聞き知っていたので土産に買ったキルトのソファーカバーを一枚、手荷物に移す積りであったがそれを怠り重量オーバーで引っかかった次第。スーツケースを開けて手荷物に移すのも面倒なのでガイドのベルマさんを介して手荷物に移せばOKならトータル重量は同じではないかと聞いてもらった。それから5~6分あまりベルマさんと係員はフランス語で押し問答を繰り返していた。
話の内容を聞いていたのか隣のカウンターの係員が何やら告げると事は収まり重量オーバーはOKになった。なぜOKになったのかベルマさんに聞いてみると隣のカウンターで計量した同じツアー仲間のスーツケースの重量が2キロ少なかったので二組の重量を合計してOKにすればと隣のカウンターの係員が助け舟を出してくれたそうである。こうして手荷物に移す事もなく無事搭乗手続きを終えた。
ガイドのベルマさんは出国ゲートまで見送ってくれた。そしてトルコ語でギョルシュメキ ウゼレ(Görüşmek Üzere 「さよなら またね」)と別れの挨拶を交わし、楽しかったトルコに別れを告げた。
搭乗口に向かったがこの日は乗り継ぎ空港のフランスドゴール空港が吹雪の為、着陸出来ないので、出発が1時間遅れるとのアナウンスであったが結局2時間遅れで離陸した。
フランスのドゴール空港に到着予定時刻が近づき窓から外を眺めたが雲の中で白いベールに覆われていた。下降し着陸態勢に入ったが外はやはり白いベールに覆われていた。突然、滑走路が見え無事に着陸したが到着したドゴール空港は猛吹雪であった。
専用バスに乗り込み乗り継ぎ便のターミナルに向かった。予定では乗り継ぎまで2時間半ほど待ち時間が有り、その間にカウンター・バーに入りビールを飲んでタバコを一服と考えていたがその時間も無く手洗いに行ったついでに喫煙室に寄り慌しくタバコを吸って搭乗手続きを済ませて搭乗した。
しかし、飛行機は到着遅れの乗り継ぎ便を待っているのか吹雪のためか、一向に動かなかった。機内ではタバコも吸えずいらいらしながら待つ事4時間、やっと吹雪がおさまり離陸した。
2004年12月7日~14日
トルコ8日間の旅